第3章 ゴムの性質
2.硬度
ゴムには、力をかけると変形する性質があります。
ゴムが変形するまでにかける力の強弱は、ゴムの硬さにより変わってきます。
このゴムの硬さを数値化したものが、「ゴムの硬度」になります。
硬度の測定方法ですが、以前の日本では、JISが認定したスプリング式計測器(A型)が使われてきました(旧JIS K 6301)
表記の方法は以下の通りです。
[0~100]Hs(JIS A)※()内の表記はなくても可
現在では国際規格(ISO)に準拠させるため、デュロメータ タイプAに準拠した計測器を使用することが一般的です(JIS K 6253)
表記の方法は以下の通りです。
(A)[0~100] または [0~100]°(慣用的に使用)
ただし、弊社発行の「マテリアルセレクションガイド」を含め、旧JISの表記を使用する事例も数多く見られます。
硬度の数値の意味ですが、0に近づくほど柔らかくなり、逆に100に近づくほど硬くなります。
一応の目安になりますが、硬度が0に近いゴムは、手で簡単に折り曲げることができます。
逆に硬度が100に近いゴムを手で折り曲げることはかなり難しく、ゴムの端を少々曲げられる程度になります。
硬度の指定についてですが、ゴムの種類により、入手が比較的簡単なものもあれば、お取り寄せや特注品対応になるものもあり、場合によっては指定が不可能なこともございます。
詳細につきましては、「お問い合わせ」フォームやお電話にて、お気軽にご相談下さい。
また弊社の基準は、弊社発行の「マテリアルセレクションガイド」に掲載しておりますので、まずはそちらをご確認下さい。
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