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ゴムについてRUBBER

005-002 ゴムの添加剤(配合剤):架橋剤(加硫剤)

第5章 ゴムの添加剤(配合剤)

2. 架橋剤(加硫剤)

ゴム特有の弾性変形を生み出すためには、原料ゴム内の分子鎖同士を、化学的に結合させることが不可欠です。
この化学的結合を「架橋」と呼びます。
また、この架橋を生み出すための添加剤(配合剤)を、「架橋剤」と呼びます。

架橋剤として特に一般的なのが硫黄で、歴史上最初に発見された架橋剤であり、また価格が安く、最も広く使用されることから、架橋のことを「加硫」と呼び、架橋剤のことを「加硫剤」と呼ぶことも多いです。
硫黄の長所としては、低価格の他に、ゴムの機械的物性(引張強度や弾性率など)が良好なことが上げられます。
一方、シリコーンゴム(VMQ)やフッ素ゴム(FKM)など、硫黄による架橋ができないゴムもございます。

他に一般的な架橋剤として、過酸化物(パーオキサイド)が上げられます。
耐熱性や耐圧縮永久ひずみ性などに優れ、また硫黄による架橋ができないゴムでも架橋ができるのも長所です。
一方で価格が高いなど、硫黄に及ばない点もありますので、主に硫黄が使えないゴムの架橋に使います。

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