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ゴムについてRUBBER

002-004 ゴムの種類:シリコーンゴム(シリコンゴム)(Q,VMQ)

第2章 ゴムの種類

4.シリコーンゴム(シリコンゴム)(Q,VMQ)

1945年にアメリカで開発された合成ゴムです。
原料のシリコン(ケイ素)に、さまざまな化学反応を加えて作ります。
正確にはシリコン(ケイ素)そのものではなく、シリコンを主成分とした高分子体(シリコーン)のため、「シリコーンゴム」と呼ぶのが正しいのですが、「シリコンゴム」でも意味は通じますのでご安心下さい。

耐熱性や耐寒性に優れているのが最大の特徴ですが、電気絶縁性も高く、耐オゾン性(耐候性)にも優れています。
またほとんどのゴムは黒色なのですが、シリコーンゴムは白色または透明に近い色合いのものが多く、透明感のある色付けができることも大きな特徴です。
最大の欠点は、価格が高めなこと。
それに加えて接着性が悪く、油や溶剤に弱いことにも注意が必要です。
また他のゴムに比べますと、引張強度などの機械特性も低めです。

急激な温度変化に晒されるパッキンやガスケット、また電気絶縁用途などに幅広く使われております。
また体組織の反応が少なく、生理的に不活性で、比較的人体にやさしいゴムであることから、最近では医療用途や生活用品としての使用も増えてきております。

なおこの評価は一般的な傾向に基づいたものであり、詳細は個々の材料グレードなどにより異なりますので、「お問い合わせ」フォームやお電話にて、お気軽にお問い合わせ下さい。