第7章 ゴムのコラム
3.冷凍バリ取り(冷バリ)
冷凍バリ取り(冷バリ)とは、ゴム製品を成形する上で、どうしても発生してしまうバリを取り除く方法の一つです。
バリの付いたゴム成形品を、液体窒素などで低温(-20℃~-120℃程度)に冷やし、微粒子を当てて薄いバリを削り落とします。
一度に大量のゴム成形品のバリを処理できるため、大量のゴム成形品のバリ取りに向く方法です。
また、ゴム金型への食い切り加工が不要なのも利点の一つです。
一方で、バリの厚さがゴム成形品によりばらつきがある場合、仕上がりに悪影響を及ぼすため、ゴム金型の状態は常に確認しておく必要があります。
なお冷凍バリ取りのためには、液体窒素保管設備などの特殊な設備が必要で、またその運用には独自のノウハウがあるため、冷凍バリ取りを行う場合は、専門の業者に委託するのが一般的です。
なお詳細につきましては、「お問い合わせ」フォームやお電話にて、お気軽にお問い合わせ下さい。