第2章 ゴムの種類
7.クロロプレンゴム(CR)
1931年にアメリカで開発された、数ある合成ゴムの中でも、最も早い時期に開発された合成ゴムの一つです。
この後に開発された合成ゴムと比べると、際立つ長所はないのですが、逆に大きな欠点もなく、また比較的低価格なこともあって、長年にわたり使い勝手のよいゴムとして、数多くの用途に使われてきました。
ただし、このゴムは有機塩素化合物であることから、不適切に燃焼させると有害なダイオキシン類の発生原因となることもあり、現在では、可能であれば他のゴムへの切り替えが進みつつあります。
しかし、価格面を含めた総合力では未だに優れたゴムであり、今でも自動車部品など、多くのゴム製品に幅広く使われております。
また木材・金属・プラスチック用接着剤の材料としても、一般的に使われております。
なおこの評価は一般的な傾向に基づいたものであり、詳細は個々の材料グレードなどにより異なりますので、「お問い合わせ」フォームやお電話にて、お気軽にお問い合わせ下さい。