第5章 ゴムの添加剤(配合剤)
3.加硫促進剤
硫黄だけで架橋(加硫)を行う場合、1回の架橋(加硫)が完了するまでに数時間程度と、工業生産においてはとても受け入れられないほどの長い時間がかかります。
その時間を短縮するために開発されたのが加硫促進剤で、硫黄による架橋(加硫)を行う場合には、必ずセットで使用します。
加硫促進剤は1905年に初めて発見されて以来、目的別に数多くの種類が開発されており、ゴム製品によっては、複数の加硫促進剤を併用することもございます。
今では、加硫促進剤を適切に使用することにより、1回の架橋(加硫)が完了するまでの時間を、わずか数分程度にまで短縮しております。
加硫促進剤が一般的に普及したおかげで、ゴム製品が一般的に流通できるようになったと言っても過言ではありません。
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